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コラム

2024年10月4日

雷の脅威から設備を守る! SPD(避雷器・保安器)の仕組みと重要性

 

1.SPD(避雷器・保安器)の重要性

雷は自然現象であり、その影響は甚大です。特に電子機器や情報システムに対するリスクは高く、雷による電圧サージ(過電圧)が機器に深刻なダメージを与えることがあります。SPD(避雷器・保安器)はこれらのリスクから機器を守るために設計されています。

2.SPDの基本的な概念

SPDは、雷による突発的な電圧の上昇を検知し、それを地面に逃がすことで、機器にかかる電圧を抑制する装置です。主に以下のような機能を持っています。

・過電圧の遮断:SPDは、特定の電圧を超えると作動し、電流を安全に地面へ流します。

・デバイスの保護:機器に対する直接的なダメージを防ぎ、長寿命を確保します。

・迅速な応答:SPDは瞬時に作動し、過電圧から機器を守ります。

3.SPDの設置場所と種類

SPDは適切な場所に設置することが必要不可欠で、以下のような場所に設置します。

・電源盤:主な電源からの過電圧を防ぐため、電源盤に設置することが一般的です。

・通信機器:ネットワーク機器や電話回線を守るため、通信機器にも設置されます。

・屋外設備:風力発電や太陽光発電システムなど、屋外に設置される機器にも重要です。

SPDの種類は用途に応じて製品があり、以下のものがあります。

・一次側SPD:主に電源盤に設置し、全体の過電圧を防ぐ役割があります。

・二次側SPD:特定の機器やシステムの近くに設置し、更に細かい保護をします。

4.SPD導入のメリット

・機器の寿命延長:過電圧から守ることで、機器の故障率を低下させ、寿命を延ばします。

・コストの削減:雷による故障を防ぐことで、修理や交換の頻度が減り、長期的にはコストの削減につながります。

・安全性の向上:雷による事故や火災のリスクを低下させ、安全な運用が可能になります。

5.現場調査のポイント

・設置場所の特定:建物の構造や周辺環境を確認し、雷の影響を受けやすいポイントを特定します。

・気設備の種類:保護対象となる機器やシステムの種類を把握し、必要な保護レベルを決定します。

・既存の保護対策:既に導入されている保護装置や対策を確認し、必要に応じて追加の保護を検討します。

6.おわりに

今年2月には発達した雪雲により関東地方に落雷が発生しました。関東地方で冬に雷の発生はとても珍しく、冬の雷はエネルギーが非常に高いため、怖い思いをしましたね。雷は自然の力として制御できない部分もありますが、その影響を適切な対策によって最小限に抑えることは技術の力で可能です。SPDの技術を駆使して皆様の安心と満足を提供することを常に心がけています。ご興味のある方は、当社ホームページや電話にてお問合せ下さい。お待ちしております。

 

当社は、㈱サンコーシヤの代理店として、SPDの販売をしております。

SPDには、電源用・通信用・LAN用・同軸用・ADSL用など豊富なラインナップがあり、最適な選定のお手伝いもさせていただいております。

是非、お問合せをお待ちしております。

 

株式会社サンコーシヤ SPD製品サイト

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